2020年1月2日木曜日

先祖の墓じまい

祖父母が建てたお墓を片付けることになりました。いわゆる墓じまいってやつです。お墓はあれどお墓参りする人はほとんどおらず、1年に1回、お盆の時に行く度に汚れてゴミだらけになったお墓を見て、余計悲しい気分になるから丁度良いと思いました。

お墓の中には祖父母と両親が眠っています。お墓のあるお寺に、墓じまいをしたい旨を伝えたら、やれご先祖が悲しむだの、檀家を抜けるのは何だのブツブツと小言を言われ、余計寺とは関わりたくないなと思いました。しかも、指定石材店じゃないと施工できないとか変な縛りがあったり面倒くさい業界だな~と思いました。幸いなことにこの寺はどこでも良いみたいだけど。

早速いろんな石材店に電話をかけて、あれこれ資料を取り寄せたのですが、墓じまいの価格はピンキリですね。現地を見てみないと見積もりできないとい言い張る石屋もいれば、面積だけで○○円ですと言い切る石屋もいるし・・・何を信じて良いのかサッパリ判りませんでした。特に胡散臭かったのは埼玉の石材店。「業界最安値に挑戦!」とか書いてあるくせに、見積とったら他のどこよりも高かった(笑) ま~あくまでも「挑戦中」なのでしょう。こういうところは要注意です。

結局、最安値では無かったですが、信用度の高そうな中堅石材店に依頼しました。事前に立ち会って見積もりしてもらい、当日は5万払って閉眼供養してもらってお墓は取り壊し、中にあった遺骨は取り出してもらってビニールでくるんで運び出しました。すっかり更地になった墓跡を見てなんか少しホッとしました。

遺骨は永代供養には出さずに散骨することにしました。菩提寺に永代供養するよう言われましたが、1名あたり15万かかると言われ、そんな大金払えないので断りました。しかも他人の骨とごちゃ混ぜの合同墓なんかに入れたら、それこそご先祖に失礼でしょ。お寺はそういうことは考えないのかしら?

石材店でも散骨を仲介してくれるみたいな事を言われましたが、仲介料の分高くなるし、石材店の散骨は遺骨に対する尊厳が保たれてないと友人からアドバイスを受けてましたので、少々面倒でしたが粉骨と散骨を専門に取り扱ってる専門業者に自分で持って行きました。

お店で始めて骨壺を開けてみましたが、泥だらけに真っ黒になってました。せっかくお墓に入れたのに、こんな状態だったのか・・・ともの凄く後悔して、「お母さんごめんね」と思わず涙があふれてきてしまいました。遺骨はこのままでは粉骨できないので、2日間乾燥室に入れて乾かすとのこと。業者さんに預けて帰宅しました。

間を開けて1週間後に再び予約を入れ、乾燥した遺骨を見に行きましたが、すっかりきれいになっており、立会粉骨をしてもらってキレイなパウダーになりました。それを水に溶ける和紙袋に入れて貰って、散骨は業者さんにお任せすることにしました。(私は船が苦手で乗れないので)

パウダーになった母の遺骨をほんの少しだけわけてもらい、専用のカプセルに入れて持ち帰り、手元供養することにしました。自作の供養棚に置いて毎日手を合わせてお祈りしてます。お墓にお参りするよりよっぽど心が救われてるような気がします。

墓じまいを企画してから約半年間の長旅でしたが、年内に散骨も終えて心底スッキリすることができました。総額で50万程度かかりましたが散骨じゃなかったら倍くらいかかってたでしょう。これから墓じまいを考えてる皆様のお役に立てたら幸いです。

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